統合失調症(精神分裂病)
統合失調症(精神分裂病)とは?
以前は「精神分裂病」という名称でしたが、偏見を含んだ病名で悪いイメージをなくすために「統合失調症」と名前が変更されました。
この病気は、自覚症状のないことが多いらしいです。この病気の発症率はかなり高く、ほぼ100人に1人と言われてます。胃潰瘍の発症率と同じくらいなので、決して特別で珍しい病気ではありません。
直接的な原因はいまだ解明されていません。脳の神経伝達物質(ドーパミン)の異常だそうです。
主な症状としては、自我の障害、思考の障害、感情の障害・・・などです。
統合失調症の症状
陽性症状(急性期におこりやすいです)
- 幻覚(UFO・霊が見えるなど)
- 幻聴(周りに誰もいないのに声が聞こえたりする、時には命令されたりする)
- 妄想(被害妄想、誇大妄想など)
- まとまりがない(会話、行動など。落ち着きがない)
- 感情の起伏が激しくなる(些細なことでイライラ、興奮しやすくなる)
- 自分が病気だという認識を持たない など
陰性症状(慢性期におこりやすいです)
- ひきこもるようになる
- 意欲・集中力の低下
- 感情が乏しくなる
- 異常な疲れやすさ
- 物事に無関心になる など
その他、不眠や不安、焦燥感、抑うつ症状もみられる時があります。、前兆期→急性期→休息期→回復期→慢性期・・・と経過をたどることが多いですが、個人差はあります。ストレスが引き金となって再発することもありますが、薬物療法やリハビリテーションの進歩により、かなりよくなってきています。
統合失調症の病型
破瓜型(解体型)
統合失調症の中で1番多いタイプです。15〜25才の若い年令のときに発病することが多いみたいです。症状がひどくなると人格崩壊に繋がります。目的なく行動し、何をするか予測がつきません。思考障害が目立ち、感情が欠落し、何に対しても意欲がなくなるのも特徴的です。
緊 張 型
このタイプは、急に激しい症状が現れるのが特徴です。20才前後に突発的に発症することが多いみたいです。特に理由もなく興奮したり、やたらと動き回ったり、逆に周囲の働きかけに、全く答えなくなったりなどの意思発動の障害がみられますが、破瓜型よりは経過がよいとされています。
妄 想 型
20代後半〜30代にかけて発病することが多いみたいです。
私が診断を受けたのは、この、「妄想型」です。
妄想が病気の中心となるものですが、破瓜型の断続的、一時的な妄想と違い、終始一貫したストーリーをもった幻覚や妄想を抱きます。被害妄想、誇大妄想、嫉妬妄想などがみられます。それ以外には、他のタイプと違い、特におかしな行動や発言は見られません。周囲の状況にあわせることができ、1番経過はよいとされています。
統合失調症の対処方法
まず自分が病気であることを理解します。統合失調症の人は、自覚症状がないことも特徴的です。この病気の症状が出てくると、自分の心の中の出来事を周りの世界や他人の心と比較対照して客観的にとらえることができなくなります。自分の心の中の出来事にとらわれ、自分の考えや感覚を訂正する心の余裕がなくなってしまいます。ちゃんと病気を理解し、治る病気ですので、ちゃんとした治療をうけることが大切です。
また、理解されにくい病気ではありますが、家族や恋人等深く関わる人には理解して貰うことも大切ではないかと思います。
病院での治療は、薬物療法が基本となると思います。お薬を決められた用量を決められた用法できちんと服用しましょう。自分でよくなったと判断し、勝手に断薬するのはいけません。再発につながるおそれがあります。この病気には、波がありますので、お薬は主治医の先生の指示に従って飲んだ方がよいと思います。
その他、リハビリテーション、精神療法など、個人にあった方法で治療していくことになります。
周囲の人の対応
病気のことをきちんと理解してあげましょう
まず、第一に、どんな病気なのかを分かってあげることです。本やインターネットにもたくさん情報が載っています。
病気のことを身近な人に分かって貰えないというのはとてもつらいものです。孤独に悩まされることもあると思います。
100%分かってあげるのは、無理だとは思いますが、どういう病気なのかを知識として得ることは可能ですよ。
肯定も否定もしない
幻覚、幻聴、妄想等を言ってきても、あいまいな返事をした方がいいかもしれません。肯定すると、逆にそれは真実なんだと思い込んでしまいますし、否定したり叱ったりするのはタブーです。本人はそう思い込んでいるのですから、いくらその場で説明し、説得しても聞き入れるのは難しいでしょう。逆に興奮し不安をかきたてられる原因にもなりかねません。その場合は、一旦距離を置いた方がいいです。
ひきこもりの人に対して
ストレス解消になるかなと外出に誘ったり、なにかを話そうとおしゃべりに誘っても、余計疲れることもあります。無理をして社会と関係を持つように働きかけるよりも、そっと見守っていてあげてください。1人で過ごす時間(空間)を持つことはとても大切なことなんです。対人関係のストレスから開放されるためにも、一時的なひきこもりは大事です。周りがなんとかしよう!として、なんとかなる問題じゃありません。焦らず、本人の意思に任せ、のんびりとした気で心が構えておきましょう。
やってはいけない行為
みんなにあてはまるとは限りませんが・・・念のため、記載しておきます。
- 頭ごなしに叱る
- それは違うと説得しつづけること
- 批判すること
- 圧迫感・威圧感・緊張感を与える行為
- 過保護、干渉すること
治療にちゃんといっているか、服薬してるかの確認
ちゃんと治療にいき、服薬してたら問題ないのですが、勝手な判断でやめると再発のおそれがあり危険です。場合によっては病院に付き添ってあげるのもよいかと思います。再発防止のためにも、焦らず、ゆっくりと治してください。 |